ヒント
|
- 誤差拡散法の違いは?
本質的には行っていることは皆同じですが、それぞれ癖のようなものがあります。「gPeanos」は局所的にランダムな拡散ですが、それゆえにムラが出てざらついた感じになります。「誤差拡散」は一般的によく使われる拡散ですが、目立つテクスチャが発生しがちです。「平均誤差」は誤差拡散に近い拡散ですが、グラデーションの再現性がかなり悪くなります。「アニメ」はドッターの手作業をシミュレーションしたパターンディザで、厳密には誤差拡散ではありません。あるいは、出力精度を「888」にして誤差拡散無しにする処理方法も場合によっては有効です。
どれにするか決めかねる場合は、一般的である「誤差拡散」にしておいてください。減色処理に味を出したい場合はgPeanosやアニメを使うといいでしょう。
ちなみに、わたしのオススメは、「アニメ256色オプション値3〜8精度888」です。
- 適切な誤差拡散量は?
まずトラックバーを最強にして試してみてください。色数が多いと少しざらついた感じになるので、その場合は1目盛づつ弱くしていきます。減色設定が同じ場合は減色結果を記憶しているので、比較的快適にトライ&エラーができるはずです。
- アニメの適切なオプション値は?
アニメのオプション値は、補助点(パレット)が基点(パレット)に対してどれだけ離れているまで許容するかという意味です。おおよそ、数値が大きければ階調表現が保証されますが、逆に許容に相応しくない補助点を拾う可能性もあります。数値が小さければその逆です。256色減色ならデフォルトかそれ以下、固定16色減色なら最大値がいいでしょう。
オプションの最大値は色空間の幅を意味します。
- 色空間の調整とは?
トラックバーの指定に合わせて、色空間を伸縮することです。例えば青-黄トラックバーは、青から黄方向にかけて伸縮をかけます。変形後の色空間は均等色空間として扱われ、パレット最適化とディザリングに適用されます。
色方向に伸ばすと、その色に忠実であろうとします(その色にパレットを多く割り当てるわけではありません)。色方向に縮めると、色味を無視します。理屈としてはそうなのですが、実際に出力品質に反映するように意図的に設定するのはかなりむつかしいようです。
明度差が激しい画像の場合、全て色方向に縮めると(=明度方向に伸ばす)いくらか画質がよくなります。
色空間の図。
- 「Win32sがどうとか」とエラーが出るのだけど
古い仕様のPluginを複数のアプリで使おうとするとエラーが発生するようです。該当するPluginが必要でないなら削除するか、あるいはPadieが読み込まないように設定してください。
- BMPファイルが読めない
プラグインがPadieのBMP処理より先に処理を開始し、読み込みに失敗しているケースがあります。プラグインを全て無効にしてから再度試してみてください。
- パレットの割り当てをマニュアルで決めたい
- 特定の場所の色を優先して減色したい
- 32K減色はどうやるの?
現バージョンではサポートしていません。
- スクリーンショットでディザが出てしまう
設定あるいは減色結果によっては、Windows標準の灰色のデザインカラーちょうどの色が出ない場合があります。誤差拡散量を減らしてみるか、問題がないなら誤差拡散を切ってみてください。
- GIF形式で書き出せると便利なんだけど
特許の関係で提供することができません。ごめんなさい。
- ウィンドウが画面外にいっちゃった
Padieを起動したあと、タスクバーを右クリックして「重ねて表示」を選んでみてください。それでもダメな場合はPadieと同じフォルダにある「PADIE.INI」ファイルを消去してください。設定が初期化されます。
- バグ?
もしバグらしき挙動を発見したら、ぜひ教えてください。
|